鯖江の歯医者

こんにちは。鯖江市の歯医者かたぎり歯科クリニック院長の片桐健史です。

暑さもだいぶ落ちついてきましたね。
今回は歯磨きのお話です。

本当の歯磨きとは

プラークコントロール

プラークとは口の中に溜まった細菌の塊です。

歯科医院に行くと、歯科医師や歯科衛生士に細菌を取ることを勧められると思います。
それは口の中に溜まったバイ菌によって虫歯や歯周病になってしまうからです。

歯周病になると、歯を支えている歯槽骨という骨を溶かします。自覚症状は殆どないと言われており気がついた時には歯が揺れてきて、抜け落ちてしまう。
そう言った症状が現れます。

このような説明を受けているかと思います。

そう言ったことを予防するために歯磨きが必要になりますが、歯科衛生士さんが患者さんに歯磨きをやっていますか？と質問すると、大抵の方は「多分出来てると思う」「そこそこやっています」と、このように答える方が多い気がします。

1日に何回ぐらい磨きますか？と言う質問では「1日に2回〜3回歯磨きをしている」と答える方が現在は多いように感じます。

しかし、本当にきちんと歯磨きが出来ていれば歯は抜けていない可能性が高いのですが、奥歯が抜けていってしまっているのが現実です。
これは何故でしょうか？

磨き残しを調べることが出来るレッドコート（染め出し液）を使用すると、奥歯やベロの内側には特に『磨き残し』があることがわかります。
歯磨きをやっている・出来ていると思っていても、実は磨けていないという事ですね。

磨く回数を増やしたとしても磨けてないところにはやはり磨き残しが残ります。
これが問題なのです。
磨けていないところには細菌が付着したままになりますので、そこがどんどん悪くなってしまう訳です。

奥歯は特に、歯磨きが難しいですよね。
その繰り返しによって奥歯からだんだん抜けてきてしまいます。

歯磨きをすることは簡単に聞こえますが実はとても難しいことなのです。

人の長い間の習慣を変えることはとても難しく、技術を習得することがすんなり出来る方や苦手な方など個人差があると思います。

歯科医院にいったときに適切な歯磨きの方法や仕方をマスターすること。
歯周病を治すためにはこれが最も重要なことです。

外科治療など、どんな高度な治療も、原因であるプラークをコントロールすることが出来ていなければ意味を成しません。
プラークを取るということは皆様が思っている以上にとても難しいことなのです。

『本当の歯磨きとは、プラークをコントロールすること』

どんな事でも大丈夫です。お気軽にご相談ください