こんにちは。鯖江市の歯医者かたぎり歯科クリニック院長片桐健史です。
梅雨に入りじめじめした季節になってきました。
明日が晴れるように、てるてる坊主でも作ろうかなと思い始める今日この頃です。
てるてる坊主のようなおまじないと言えば、皆さんは抜けた乳歯に関するおまじないを聞いたことありますか?
上の歯なら床下に向かって投げ、下の歯なら屋根に向かって投げる。
など少しずつ違いはあるようですが日本のみならず、世界各国にも抜けた乳歯に関するおまじないは存在するようです。
しかし歯が抜けるのは乳歯に限ったことではありません。
病気や事故、思いがけず歯が抜けてしまう事は永久歯でもあり得ます。
ところが実際に歯が抜けたときに、
「痛くなってないしいいか」
「抜けちゃったものは仕方ない」
「見た目が悪くても気にしない」
「取り急ぎ困ってないから」
などと放置してしまう方がいらっしゃいます。
ですが、歯が無い状態は、皆様が想像している以上にさまざまな悪影響を及ぼしてしまうのです。
悪影響1
噛む能力が落ちる会話(発音)がしにくくなる。
歯がなくなると確実に噛む能力が低下します。
前から67番目の奥歯(大臼歯)が1本失われるだけですり潰す力は30%落ちると言われています。
また前歯がなくなると、息漏れしたり発音が不明瞭になるため日常の会話でも支障をきたすことになります。
悪影響2
周囲の歯も抜ける
歯が1本なくなってしまうとその隣の歯は、傾いたり回ったりします。
また、本来噛み合っていた歯は伸びてきて噛み合わせが悪くなります。
すると、さらに周りの歯に負担をかけたり、新たに疾患を招く危険性が増え、いずれ他の歯も抜けてしまう可能性もあります。
悪影響3
健康だったはずの歯も病気に
抜けたまま放置してしまうと、広がった隙間に食べかすが詰まりやすくなり、虫歯や歯周病を引き起こすきっかけになります。
歯にダメージを与える虫歯はもちろん、歯周病も進行すると歯を支える骨が溶け、最後に歯が抜けてしまいます。
また、歯周病になってしまうと、今度はその菌が心臓病や脳卒中、糖尿病などの全身疾患を引き起こす原因にもなります。
以上のように抜けた歯をたった1本でも放置してしまうと、それが大きな悪循環を生み、体の健康も損なう可能性があるのです。
もし抜けたまま放置している歯がありましたらぜひ当院までご相談ください。